変化−力

変化は自分では気づきにくい。
変化を認めるにはギャップが要る。

ギャップは一時的であれ静的である必要がある。
「おととしの柱の傷」がなければ背が伸びたことはわからない。

変化する必要を感じたとき、自分自身を変化モードに遷移させることができる人は、ある種の力を持っていると言える。これを「変化力」と呼んだ場合、新しい概念が浮かび上がる。

力である以上は、鍛錬することによって向上させることができる。

変化には必ず原因があり、きっかけがあり、兆候があり、プロセスを経て、結果がついてくる。
人の変化であれば、原因を作り、きっかけを呼び込み、兆候を発し、プロセスを進め、結果をもたらすのは──それを意識するかしないかの差こそあれ──人である。

人から言われて生じた変化は一時的なものに過ぎない。何もしなければいずれ元に戻る──言われなければやらない。

自分で気づいて起こした変化は持続的なもので、さらに別の変化を呼び起こし連鎖させる──自ら主体的にやる。

自分で気づくためにはギャップに目を向ける必要がある。
過去の自分を振り返り、今の自分との比較を行えばギャップはおのずと見えてくる。
ありたい自分と今の自分とのギャップに目を向ければ、今の自分に欠けているものが見えてくる。

変化力がある人は、ギャップを見逃さない。
変化力はギャップを直視する習慣により鍛えられる。