2001-01-01から1年間の記事一覧

忙しい?

(1)急がずにはいられない。落ち着かない。 (2)ひまがない。用が多い。多忙である。『広辞苑』 「お忙しいところ申し訳ありません」などと言われることがある。大半は社交辞令だが、言われる方は「ちっとも忙しくないのにー」と思うこともあれば、本当に忙し…

失うことは無くなることか?

お世話になった23才年上の人と6年ぶりにメール交換をした。ふとその人の名前を思い出してネット検索をしたら、会社を作って独立していたので懐かしくなってメールを出した。「死」は確実にまっすぐにやってくるから、とにかく今自分がやりたいことをどんどん…

気づいているのにできないのはなぜか?

採用は現場の担当者に任せており、直接面接などをしているわけではないが、他人へのサービス精神があるかを徹底的に見ている。ある意味、あらゆる仕事はだれかへのサービス業。サービス精神がない限り、仕事はうまくいかない。最近、他人とかかわりを持ちた…

なぜ、読まない?

基本的に情報というのはプッシュ型(メール)であるべきです。 プル型(Web)の情報発信はぐうたら人間に向いていません。新しい情報がはいっているかどうか、わざわざ見に行くのではなく、メールアドレスに自動的に転送されるべきです。そして保管はWeb上で…

なぜ、読む?

経済の専門家だけではなく、経済や財政の問題に関心のある一般の方々に幅広く読んでいただけるよう、読み手にやさしい内容を心がけて書いています。分析の結論もはっきりわかるものにしています。今の日本経済で何が問題となっているのか、政府としてどうい…

なぜ、続かない?

やっていて楽しいことと、やっていてしんどいことがある。読みさしならない面白さがあれば、読んでも読んでもちっとも理解できないのに義務的に読まないといけない苦痛もある。面白さも苦痛も、それぞれ2種類ずつある。与えられる面白さと自分で見つける面白…

なぜ、気づかない?

「あれ?」とか「おや?」と感じることがある。ガスの元栓や玄関のカギかけなど日常的にやっていることは、無意識にできてしまうことが多い。無意識なだけに、電車に乗りこんでから「あれ、締めてきたっけ?」と不安になることがある。「そういう場合でも99…

なぜ、飽きる?

どんなにカレーが好きだからと言っても、毎日三食カレーばかりを食べ続けていればやがて飽きがきて、別の食べ物を欲するようになる。牛丼でも納豆ごはんでもベーグルでも何でもそうで、同じものばかりを食べ続けていると体は特定の刺激にさらされることにな…

その心地よさは本物か?

引きこもりだった兄は「社会」復帰し、妹は「日本」を脱し、母親は「自分」の生き方を模索し、リストラされた父親は「故郷」に帰って第二の人生を歩み始めた。自分の強さを誇示することはたやすいが、自分の弱さを露呈するには勇気が要る。強さは孤独を生き…

情報の増殖は止められるか?

我々は素材メーカーだが提案型の営業姿勢を強める。日本経済新聞 2001年12月9日・朝刊 「提案型営業」という言葉が躍り始めて久しいが、実際にどれほど浸透しているかは定かではない。それ以前に、営業というのは提案そのものなのではないか、とも思う。「提…

正社員を雇うか、アルバイトでしのぐか?

店舗では20代前半の若い社員とアルバイトが区別なく働き、長時間残業も積極的にこなす。現場の業務改善についての提案も、全員が率先して声を上げる。(…中略…)現役の大学生を社長にして会社を設立し、フランチャイズ店を経営させる「学生ブックオフ」とい…

ツッコミどころはどこにある?

「世の中」は常にボケている。ボケはツッコミと対になっているから、ツッコミをしてもらえないボケほど空しいものはない。「世の中」はツッコミを求めている。ツッコミをするにはそれなりのエスプリとウィットがないとできない。あやふやな知識や中途半端な…

追い出されるのか、逃げられるのか?

厚生労働省と文部科学省の調査によれば、10月1日現在、高校生の就職内定率は37%と、調査開始の87年以来、最低であった。求人数も、前年同期に比べ10%減少した。高卒就職の厳しさは、実際の進路にも現れ、今年3月の高卒者のうち、進学も就職もしない「無学…

大事なことなら思い出す、か?

誰もが、いずれは事を成したい、と思っている。「いやいや、現状のままマイペースで生きていければそれでいいですよ」と思っている人でも、そういうライフスタイルを確立することだって充分に「事」だ。事を成すことは煎じ詰めれば「決めること」に辿り着く…

「優秀な人材」とは?

相次ぐ証券会社の誤発注について構造問題が背景にあるとの指摘も出ている。市場関係者は「リストラと人材流動化が急激に進み、システム操作を熟知する社員が減っている」という。情報技術(IT)化を競う一方、それに見合った管理体制の整備が遅れているとの…

「わかりにくい」は悪か?

「推理小説を読んでいる時に、犯人はこいつだと他人に教えられるようなものですよ」。米大リーグに造けいが深い池井優・青学大教授は米国人から、日本の野球中継の解説は非常識だと指摘されたことがある。投手と打者の対決をじっくり楽しみたいのに「次は外…

コミュニケーションを阻害するものは?

人の活動のすべて多かれ少なかれプロセス間通信である。他人との関わりの有無によらず、人の行為は何らかのプロセスの一部もしくはそのものであり、他のプロセスとメッセージ交換を行いながら為される。他のプロセスとのインターフェースは共通のプロトコル…

準備の先にあるものは?

理論があって「実戦」がある。完璧な(あるいはそれに限りなく近い)理論は存在し得ても、完璧な「実戦」はあり得ない。「実戦」は常に偶然をはらみ、不測の事態を引き起こす。それがプラスになることであれ、マイナスになることであれ、準備の範囲の外にあ…

あなたの「残高」はプラスかマイナスか?

例えば、現在目的を持って活き活きと仕事に取り組めている人の「残高」は多い。しかし、今だけはとりあえず何とか調子良くやってはいるが、今後どうなるか見通しがはっきりとしていない、という人の「残高」は少ない。マイナスになっているかも知れない。数…

あなたの「残高」はプラスかマイナスか?

例えば、現在目的を持って活き活きと仕事に取り組めている人の「残高」は多い。しかし、今だけはとりあえず何とか調子良くやってはいるが、今後どうなるか見通しがはっきりとしていない、という人の「残高」は少ない。マイナスになっているかも知れない。数…

能力が高い人とは?

会社にいた頃、上にも下にも「能力が高い」と感じられる人がいた。上司だったAさん。ある日、Aさんが外出先から社に電話をかけてきた。「私のかばんの中に書類があるから、それを探して中身を読み上げて欲しい」という指示を受けた。「一番外側にあるジッ…

自動処理は便利か?

メーラーやスケジュール管理ソフトなど毎日のように使うアプリケーションはパソコンの起動時に自動的に立ち上がるように設定されていることが多い(この機能はWindowsでは「スタートアップ」と呼ばれる)。「このソフトは便利だ」ということであれもこれも起…

お金持ちだから幸せなのか、幸せだからお金持ちなのか?

外に現れてくるものは、数値化可能な能力と情熱の混合物。どちらかが欠けてもうまくいかない。結局、能力の差はほとんどない。あるとすればそれは情熱の差。情熱は、意志あるいはビジョンから生まれる。例えば、「戦禍で傷ついている人たちの心をいやしたい…

私の“不良債権”は今いくら?

日本経済の現状や先行きをめぐり、とりわけ海外の関心が高いテーマは、邦銀が抱える不良債権(non-performing loans)問題だ。英語ではbad(悪い)loans、dud(役に立たない)loansなどの表現があるほか、loansをdebt(負債)やborrowers(債務者)と言い換…

退路はまだあるのか?

蝶や蛙は生まれてから成体になるまで時期により異なる形態をとる。これを変態という。退路があればどうしても油断する。人に頼る。自分に甘くなる。退路が断たれれば、もはや前に進むしかない。しかし、そうなってみると不思議と道が開けることが多い。今ま…

あなたの「もち味」は何か?

あなたの「もち味」は何か? 餅は餅屋、である。自分たちにできないことは「餅屋」に頼むのが一番である、と一般的に言われているし、実際のところそれは正しいと思う。しかし、「餅屋」の看板は羊頭狗肉であることも少なくない。いかに「餅」の質を見極める…

受話器の向こうが見えているか?

公共料金やクレジットカードの銀行口座自動引き落としは便利ではあるが、変更しようとすると手間がかかる。今まで2度変更を経験したことがあるが、最近3度目の機会がやってきた。例によって必要な連絡先に次々と電話をかけていく(連絡先はすでにリスト化さ…

今は予行か本番か?

舞台では稽古に稽古を積んで、しかるのちに本番を迎える。情報システムは開発環境で様々な条件のもとでテストを繰り返し、そして本番環境でユーザーの業務の一環として役割を担う。受験生は模擬試験で勉強の手応えを確かめながら本番である入学試験に臨む。…

今やっているのは「やりたいこと」か、「やらなければならないこと」か?

「記憶」があてにならないなら、「記録」に頼るほかはない。記録のいいところは客観的である点だ。書いてあれば、つまり紙や画面に文字や図として情報が固定されていれば、自分だけでなく他人もそれを目にすることができる。動かぬ証拠だ。それを見て他人ば…

今考えるか、将来考えるか?

「病院に行っても、まったく相手にされなかった」「暴力がひどいので、警察を呼んだけれど、傷害事件にならない限り手を出せないと突き放された」「だれに相談しても、子供の甘えで親の責任と親身になってくれない」−−日本経済新聞 2001年11月14日・夕刊「子…