2001-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ただ儲かればいいというものではない

瞬間風速的に儲かっても継続性がなければ安定は得られない。 屈強のバックボーンに支えられていても単価が安ければゲンナリする。安定的にハツラツとしていられる必要がある。「儲かった!」と感じるときを思い浮かべるとわかるが、「次もがんばろう、またや…

それぐらい言わなくてもわかるだろう

わかっていてもできないことがある。人とコンピュータの一番の違いは、人は間違いを犯すことがあるが、コンピュータは決して間違えないこと。コンピュータの不具合は人の間違いに起因する。コンピュータはプログラムに記述された通りのことしかできないが、…

だから書くのは恐ろしい

他に対して在るもの。他との関係において在るもの。一定の関係、一定の状況においてだけ妥当するもの。(『広辞苑』)同じ文章でも人によって受け止め方や解釈が変わる。 同じ文でも状況によって正反対の意味を持つ。 同じ言葉でも異なったイメージを人に抱…

リッチな生き方

「オタク」という言葉は多く否定的に使われますが、しかし、何ごとかに熱中する、それも、カルチャーセンターやサークルに参加するように、耳「学問」を主体とするのではなく、自分の「部屋」(スタディ)で、スタディ(研究)に熱中する生き方です。 (…中…

個人レベルのセーフガード

5年ぶりに大学時代の同期で集まった。同窓会という枠組みで考えれば5年などまだまだ序の口だとは思うが、されど5年。5年も経つと卒業後最初に入社した会社に残っている人はぐっと減る。集まった8人中4人が最初の会社を辞めている。それぞれの現在の職業は母…

誰かに選ばれてやめたわけではない

そう考えると、苦難に満ちた現代社会に於いて、選民思想即ち自分が選ばれた人間であるという考え方は、実は非常に簡単で効果的、しかも自分一人で完遂できる癒しの力なのかも知れない。吉川信行氏「ばかもの堂書院」 今年の4月4日でタバコを吸うのをやめた。…

不満を持ったら

その昔、ボイラー工場に常駐してシステム開発に取り組んでいたことがあった。そこでは何度か徹夜をした。旧いシステムから新しいシステムにデータを移し替える作業で、それはシステムが止まっている土日にしかできない。ある徹夜明けの早朝7時過ぎ、一段落つ…

風邪を引いたら桶屋が儲かる

風が吹くと砂ぼこりが出て盲人がふえ、盲人は三味線をひくのでそれに張る猫の皮が必要で猫が減り、そのため鼠がふえて桶をかじるので桶屋が繁盛する。思わぬ結果が生じる、あるいは、あてにならぬ期待をすることのたとえ。(『広辞苑』)何かよくないことが…

夜の期待と朝の諦め

昨夜は意味もなく21時過ぎに寝入り、今朝は5時過ぎに起きた。本当は修行僧のように3時には起きて活動を開始しようと思っていたが、寝過ごした。きっと修行僧ではないからだろう。たまに早起きをすると新たな発見に出遭う。まず家を出るまでにたっぷりと時間…

自分のジグソーパズル

過去に自分が書いた文章は残しておいた方がいい。新たに文章を書くときの助けになることが多い。まるっきり参考になることは少ないかも知れないが、同じ題材で書こうと思った時に現在の自分の考え方との相違を垣間見ることができる。文章力の変化を確かめる…

ほんとうの自分

一生の終わりは、仮面舞踏会の終わりによく似ている。その時になると仮面ははぎ取られてしまい、自分が一生の間に接触してきたひとびとが、ほんとうはどんな人物であったかがわかってくる。(ショーペンハウエル)会社を辞めてからというもの、いろいろな人…

わかりやすさ

僕らは非常に記号化された社会の中で生きているので、「イギリスの車でアメリカ風のレストランに入って、茶色の発泡ジュースを飲んだ」と書くのと、「ジャガーでデニーズに入ってコカ・コーラを飲んだ」と書くのとどちらにリアリティーがあるかということで…

客のことを知り尽くしていること

ジョー・ジラードはギネスブックにも載っている伝説の自動車セールスマンだ。古き良き時代には、彼はひとの10倍も車を売りまくった。(…中略…)ジョーは顧客に会ったら、1年間に12通のグリーティング・カードを送る。顧客の誕生日、ジョー自身の誕生日、祝日…

認知されたピンハネ

伊集院静さんのエッセー集「母の男言葉」が面白い。(…中略…) 女性アナウンサーだけではない。タレント、プロ野球選手、マスコミ人、無内容なくせにバブリーなおいしい生活をしている人間に、氏は痛烈である。作家・森まゆみ氏:日本経済新聞 2001年5月9日…

進めば進むほどアナログになっていく

「え? 本当ですか? もっと若いかと思ってましたっ」年齢を聞いて驚いた。昨年4月にさる集まりで知り合った方との雑談での一こま。都内の高校で教鞭を執っている彼は生徒とは携帯を教えあう仲で、生徒の相談事に応じて校内で連絡を取り合って面談に持ち込ん…

人間にできること

結局、人間にできることは人間にできることに限られる。独身の人にとっての結婚している人、DINKSにとっての子供のいる夫婦、本を書いたことがない人にとってのライター、高所恐怖症の人にとってのロッククライマー。皆ほぼ同じ構成要素からなる人間に変わり…

「やりたいこと」は、やってくる

「いつまでもフリーターというわけにはいかない。ここでやりたいことを見つけたい」日本経済新聞 2001年5月14日・朝刊「サラリーマン」(社会面) 「今日はアスパラのバター炒めを作るから、アスパラを買いに行こう」と思ってスーパーに出かけたら、アスパラ…

バランスの値段

きっとそのうちにコンピュータのエンジニアなんか掃いて捨てるほどふえると思います。1000人のエンジニアよりも、1000人を一糸乱さず動かすことのできる一人の仕事師が要求されているのです。邱永漢著 『仕事を変わりたくありませんか』(PHP研究所 2001年)…

水の流れゆくが如し

忙しくて生活が不規則になりがちだとフリーランサーの友人にこぼしたところ、それはあまり忙しくないからだろうといい返されました。忙しければ規則正しい生活をせざるを得ない。不規則な生活は長い期間で見てみれば、生産性は高くないというのです。いわれ…

日記を書きやすい日・書きにくい日

日記を書くのが簡単な日もあれば大変な日もある。簡単な日は、書くべきことがはっきりしていてすらすら書ける。 大変な日は、書くべきことがあまりにもたくさんあるか、たくさんはないのに書き始めた途端に書くべきことを次々と思いついてしまう。簡単な日は…

日記を書く意味

毎日書くことに何の意味があるのでしょうか。人生はそんなにドラマばかりか続くわけでは無いのです。ある一瞬、心に閃いた時にはページを越えても書く、なにもない時には1週間でも1ヶ月でも「記載すべき事項なし」、これで良いのではないでしょうか。佐々…

パターンに集中する

「知り尽くしている。」自分の周りを取り囲んでいる見ず知らずの人々がつぶやく。中学生の頃。 毎週日曜日に近所のバッティングセンターに足繁く通っていた。 バッティングではなく、ゲームが目的。ギャラリーに取り囲まれながら、コナミのグラディウスIIと…

順番を決める

特に順番を決めておく必要がなくても、恣意的にでも決めておいた方がいい場合がある。 例えば、おフロに入ってからの体を洗う順番。最初に洗うのは頭か体か。男性であればヒゲを剃るのは最初か最後か。 どの順番で洗ってもたいした違いはないかも知れない。…

時間貸し

夜更かしは時間の前借り。夜更かしをすれば寝坊や居眠りという形で翌日の時間が目減りする。 目減りしない日か続いても結局はどこかで取り分を持っていかれる。徹夜は一度にまとまった時間が手に入るがトイチなので、返すのが大変。時間は借りても踏み倒すこ…

わだちをたどる

毎日、外界から様々な刺激を受ける。 光や音や匂いや味わい。広い意味ですべてメッセージだととらえると、それは解釈可能なものになる。 例えば、ぽかぽか陽気は「春だ」というメッセージと解釈することができる。 もちろん人によって解釈の内容は異なる。い…

抽象的な指示

松屋でよく食事をする。カウンター席なので、厨房の様子が嫌でも目に入る。 業種は違うが、かつてマクドナルドでアルバイトをしていたこともあって、厨房における美学については一家言持っている。店員はほとんどアルバイトとおぼしき若いメンバーで回ってい…

リアリティー

だって実際、この仕事はリスクだらけなんだから。 いくら給料がよくたって、いくら時間に自由がきくからって、まともに 考えてみればこの仕事は絶対にリスクの方が大きな仕事だって 私は思っている。 だけど私みたいな能天気な女はすぐにそれを忘れてしまい…

書く才能

二十歳の頃、漠然とライターの仕事に憧れていた。高校時代は小論文は苦手で文章を書くのは嫌いだった が、大学にはいると文章を書くのが好きになった。 在学中、短い期間ながらある作家の下で教えを受けていたこともあった。文章を書けば、それを読む人に少…

新たな発見

午前7時。人影もまばらな霞ヶ関の官庁街。足早に職場へと急ぐ一人の男性が、通産省大臣官房調査統計部の小石雄一氏(37)だ。朝5時半に起床し、入浴を済ませた後、自宅を出る。だれもいない職場で、好きな音楽を聞きながら、前日の仕事を片付ける"朝残業"が…

元上司の退職

「今日も何時に帰れることやら…」すっかり日が暮れた頃、オフィスビルのすぐ隣にあるコンビニの前でいつものようにタバコを吸っていた。そこへ上司のKマネージャが現れた。彼はここところ連日午前様。睡眠は3時間。「お疲れさまです」 「お疲れさん」傍らに…