2001-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「天ぷら」を見抜けるか?

企業を取り巻く環境に変化がなく、企業経営が順調にいっているときは、何もその制度や慣行が果たしている基本的なメカニズムなど知らなくても、それで十分やっていける。見様見真似でやっていけば、本質を理解していなくても、それですむ。過去のやり方や周…

実力さえあればいいのか?

20代、30代で、かつての企業社会では考えられなかった高収入とポストを手に入れる時代がやってきた。「力さえあれば、会社は報いてくれる」。年齢や経験より能力や成果で賃金やポストを決める実力主義の台頭は、「働き盛り」の価値観と生活を変えつつある。…

会社を信じるか、諦めるか?

厳しいことを言うようだが、現実問題として、どうしようもなく「できない人間」というのは確実に存在する。日本の場合は、企業風土として終身雇用に基づいて「人を育てる」という風潮が根強く残っているから、こういう発想は受け入れられにくいかも知れない…

その10年間は本当に無駄だったのか?

「稼ぐ人」とは、稼ぐことのみを目的にしたカネの亡者を指しません。やりたいことを自分の頭で考え実践する「自律の人」のことです。(…中略…)中央官庁の改革について言えば、優秀な人がいなくなることも重要です。小さな政府になる流れの中で、彼らは抵抗…

「終身雇用」に期待できるか?

「終身雇用」の保証はできないが、「終身雇用に値する能力を持った人材」を育てることに全力をあげた。私は社内で千回以上、「人を解雇するのではない。不要なポストを廃止した結果、その職に就いている人もいらなくなったのだ」と演説した。日本経済新聞 20…

正しい選択をするためには?

私たちは似ているできごとの細かいところをごちゃごちゃにまぜてしまい、特異なできごとに過大な重みを与えてしまう。普通からかけ離れたできごととか普段と違う記憶を私たちは好むのである。そのようなことはよく記憶しているし、それについてはよく語るし…

分かったのか、分かったつもりなだけなのか?

文章というのはとてもごう慢な表現手段だと思う。相手に「読む」という負荷を要求し、山の頂上からふもとにいる人に向かって、ここまで登って来い、と言う。それに対して、図解はいたって腰が低い。「見たい人は見てね。言いたいことはこれだけですよ」とい…

何を身につける?

みんなが一生懸命に頑張るようになれば、 経済の活力が出て どんどん国が豊かになっていくだろうね。「そうでしょう! 国の経済が活発になれば 景気はどんどん良くなっていくし、景気が良くなれば 国に入ってくる税収もたくさん増えることになるしね。」だけ…

やっぱり、ほめられたい?

マタニティ・ブルーという言葉がある。妊娠期間を経て子供を産んだあと、虚脱感に襲われるというものだ。いまの私の精神状態は、それに似ていた。(…中略…)子供がお菓子をねだるように、私はねぎらいの言葉を渇望していた。この何ヶ月もの頑張りを、誰かに…

続・派遣会社の役割は?

ここ数年、派遣会社の乱立や求人の減少などで派遣業界は買い手市場になっていて、派遣先の要求を拒むことは難しい。「こんないい人がいますと職務履歴書を見せても、派遣先の8割は人柄なども見たいと面接を要求してくる。一人の派遣労働者の紹介に派遣会社が…

外見を評価されたいのか、内面で判断されたいのか?

みすぼらしいなりは、なるべくしない。経済的に多少ムリをしても、服装にはお金をかける。当人としては、ブランド志向はないのだが、マネーアドバイザーという職業柄が、あまり貧乏たらしくしていては、説得力に欠け、商売上差し障りがある。そうでなくても…

コンピュータは信頼できるか?

一番良いポーズをとって、自分の弱いところを見せないという自然な技術は、この世の中に生き残るために人間には必要欠くべからざる類の盾であると思う。カメラを見た途端に思わずベストなポーズをとる態度は、人間の無邪気な自己防衛本能であるといえよう。…

いつかやって来る失業か、確実にやって来る失業か?

現在、日本にはおよそ5300〜5600万人の「会社員」がいて、そのうちの35%(2000万人弱)が脱サラを考えているが、実際に起業なり独立するのは15〜18万人程度だという。でも、この中には会社を作らずに「屋号で仕事をする人」は含まれていない。フリーターや…

プライドか、生活か?

大型書店の中に立つ。するとあまりにもの本の多さに、たいていの人は奇妙な感じを持つのではないだろうか。大量生産されたものに圧倒されるのではなく、なにやら軽い気持ちを持つのだ。「この中から、一冊くらいタダで貰ったってどうということもないだろう…

いつまで派遣でいられるか?

ミセス向けの高級靴・バッグ売場でにこやかに販売を担当する竹内由佳さん(22)は今春、伊勢丹に入社したばかりの「メイト社員」だ。メイト社員とは、業務を販売か外商に絞った一年契約の社員。ほとんどを占める販売職の場合、入社時に「化粧品」「婦人・子供…

派遣会社の役割は?

「派遣社員は登録する際に試験や面接もあり、こちらの希望も伝えてある。派遣社員と派遣先をつなぐ大切なパイプ役として、派遣会社がしっかりしていれば事前面接は必要ない」寄せられた声から分かるのは、事前面接の賛成、反対を問わず、派遣会社の「橋渡し…

苦労とは何か?

成毛はインタビュー中、「飽きたから」「ミーハーだから」「楽しいことをやりたいから」といった言葉を何度も使った。これが1年前まであのマイクロソフトを率いてきた人の口から出るものかと思うほど、言葉が軽い。とらえどころがない。こう言ってのける。「…

「それは新しいんですか?」

今迄のところ、飛行機の上では、電話も電子メールもなく、博士論文のテーマから就職問題にいたるまで様々な問題を持ち込む大学院生の列もない。懸案の論文を読んだり、日常的なルーティンにかまけて思わぬ思考の停滞に陥っていたことに思い至ったり、こうし…

約束を忘れないようにするには?

はじめに自分との約束が破られる。他人との約束であっても、その人との約束を守るのだ、という自分との約束が常に先にある。約束を忘れるのは、約束の「保管場所」が決まっていないからで、まずはそれを決める必要がある。それは手帳でもPDAでもパソコンのス…

正規雇用か、非正規雇用か?

正社員の採用が狭き門の現状では、思う存分働きたい主婦らの「援軍」とも映るフルタイマー。だが労働問題の専門家らは、そこに潜む問題点を挙げる。その一つが給与格差。例えば、下村さんの8月の月収は約22万4000円。パートの中では最高レベルでも、正社員の…

会社を辞めるのはいつがいいか?

十分に機が熟した、というところまで待っていたら、きっと機を逸する。現実は常に動いている。考える拠り所となる情報や知識は常に現実から切り取ってきた標本に過ぎないから、考えた結果「これだ!」と思っても、それは「これだった…」になることが多い。清…

即戦力はどこで身につけるのか?

年功主義から成果主義へとシフトする中、「若さ」よりも「即戦力」「実務経験」「能力・資格」がものをいう時代となった。社会人経験がない新卒者が、正社員として条件の良い就職先を確保するのが難しくなっている。しかも条件の良い就職先ほど能力開発の機…