2001-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ギャップに目を向ける

予定を立てても守れないことがある(むしろその方が多い?)。 しかし、当初目指していたところに辿り着けなくても、実際の着地点で満足できればそれでいいという考え方もある。ただ、本線とどれだけギャップがあるのか、知っておいて損はない。

誰かが繋いでくれているわけではない

39歳の会社員は、「彼ら(注:フリーター)は社会人としての能力を持ち、それを社会基盤としてプライドさえ持っている」と評価。学歴社会や終身雇用といった日本的雇用が崩れつつある今、「組織に属していようといまいと、もはや問題ではなくなりつつある。…

全体の完成度ではなく、部分の充実度の勝負になっている

これからの大企業は、○○自動車会社というより、高速道路交通研究会社、△△医療情報提供会社、□□環境改善会社というように堅い「製品」ではなく、柔らかい経営「機能」やサービスを提供する大会社になっていくのではないか。日本経済新聞 2001年2月14日・朝刊…

見えていなかったことが原因になる

…市立病院で今年8月、入院していた埼玉県内の50代の男性患者がエックス線撮影を受けた際、気管に酸素を送るチューブが外れて植物状態になった上、病院が事故を2ヶ月半以上、市に報告していなかったことが28日、分かった。(…中略…)当時、病院内にいた医師ら…

優秀な技術者

今月2日、新しく始めた郵便サービスを巡って、郵政事業庁内が騒然となった。これまで郵便局で受けていた内容証明郵便を電子メールでも出せるようにしたところ、差出人に誤った管理番号が知らされていることが判明したのだ。緊急に記者会見した事業庁は「担当…

「それ」はある種の病気

彼らはITのプロだが、顧客企業のビジネス環境まで理解できることは稀であり、これを理解してもらうためには、膨大な努力が必要であることを忘れがちである。日経ビジネス 2001年2月19日号 p.181 専門分化したとは言え、「それ」ばっかりやっていると一般の人…

ないことに気づく

何かがあるということに気づくことは簡単だが、何かがないということに気づくことは難しい。物がたくさんあればあるほどその傾向は顕著になる。定点観測はそこをカバーする。ただ、あらゆる側面を定点観測できるわけではないからその必然の結果として専門分…

にせものでないこと

世の中、本物は少ない。 本物に見えてもたいていはコピーかダミーかショートカット。 本物にたどり着くのは難しい。ただ、本物でなくとも事足りる場合は少なくない。 どれが本物なのかを見極める必要はないのかも知れない。本物とは「にせものでないこと」(…

いくら入れても出てこない

お金がもっと必要であるということは、問題そのものではなく兆候です。人は収入が上がったり、他から収入を得ることが金銭的問題を解決してくれると考えがちです。しかしながら、実際には収入を増やすことよりも、支出をコントロールすることのほうが、はる…

そこが知りたい

「パソコンを買い換えようと思っているのだが、いま使っているパソコンのデータを新しいパソコンに移すにはどうしたらいいか?」昨夜参加したある勉強会の席上でこんな質問をした人がいた。会場のあちこちから声があがる。「LANでつないじゃえば、すぐですよ…

くたびれもうけ

5年ほど前のこと。独り暮らしを始めてからしばらくして、朝起きてからの作業手順を考えるようになった。洗顔や朝食や着替えなどの朝の各作業をいかに効率よくこなすかがその出発点。最適な作業手順により時短が実現し、時間当たりの生産量が増大すると考えた…

あれもこれもやりたい

機能が限定されているということは1つの性能だと思う。何でもかんでも自由に設定できることはユーザーの思うツボだが、一度はまってしまうとそのツボから抜け出すのは割と難しかったりする。広大無辺な設定画面は、どこに何があって、どれをどうしたら結果が…

もっと寄って寄って

技術者は得てしてシステムが使われる現場の事情よりも手元のプログラムがうまく動くことにとらわれる。プログラムがうまく動かないことには何も始まらないから仕方がないところではある。問題は、使う側と作る側とで想像がつく範囲がかけ離れているところに…

新しもの好き

新しい服を買えば、すぐに着たいと思う。でも、新しいパスタ鍋を買ったからと言ってそのパスタ鍋でオムレツを焼くということはあまりしない。オムレツを焼くには間違いなくフライパンを使う方がいいに決まっている。でも、同じ機能のプログラムを作る場合で…

やめられない、とまらない

iモードについては,2000年夏ころにも,「PHONE TO」というiモード向けのHTMLタグを悪用してユーザーが意図しないにもかかわらず110番や119番などへ電話をかけさせる悪質なメールが問題になった。このためNTTドコモは,2000年12月以降に発売したiモード機か…

それぞれの凹に合った凸で応じる

フロレンティナの日課の1つに、朝食の支度があった。仕事自体は革袋に入った山羊の乳と一塊りのライ麦パンを八人家族に分けるという簡単なものだが、だれからも文句が出ないように平等に分けるためにはソロモン王の知恵を必要とした。ジェフェリー・アーチャ…

“あなた”が一番大切なの

Yahoo! や AOL からのニュースを購読し、サイトのキーワードにマッチするプレスリリースをメール配信してもらう。プレスリリースを書き直してサイトに掲載すれば、読者は新しいニュースのように記事を読むことができる 「コンテンツに付加価値を」(japan.in…

終わりがある遊戯

・ 子供達がゲーム感覚で楽しみながら、「ゴミ」について考えるきっかけとなるような内容になっています(環境教育教材「身近なくらしとゴミ」)。 ・ チャーノックは暴力を実に楽しそうに書くのである。正義も悪もない戦いはゲーム感覚とも評される(「時間…

自分でやるからおもしろい

この物語の主人公は、さまざまな困難を乗り越えることを通じて次第に知恵(いろいろな呪文を覚え、魔法を使えるようになる)と力を身につけていく。そして、このようにして身につけた知恵と力が、次の試練や障害を乗り越えるための力になるのである。要する…

敵は「本能」にあり

睡魔に襲われる状況というのは、人間の意識が崩壊していく現象なんです。例えば車を運転していると、眠気に襲われることがあるでしょう。その際、同時に「危ない」とも強く思う。でも反面、そういう時の眠気ってすごく気持ちがいい。つまり、気持ちよくなれ…

だったら初めからそう言ってよ

言われた通りにやったのに「うーん、こうじゃなくて、こうなんだよね」と言われると割と腹が立つものだが、その理由を考えるのは無駄ではない。依頼者である相手と実行者である自分との関係において、相手がいつも依頼内容について全容を把握できているとは…

顧客の満足、社員の満足

以前、米国のサウスウェスト航空について紹介しているテレビ番組(※)を見た。客からのクレームや発生したトラブルに対処する際に、自社ではなく客の利益を考えて行動する。現場の従業員は上司に相談することなくその場で自分で判断して行動することが許され…

ゼネラルなスペシャリストになる

優秀な人は頭の、つまり考える仕事をし、そうではない人が手足の、つまり体を使う仕事をすると思ってきた。(…中略…)物書きもたとえば新聞のスクラップをし、分類して保管する。それを誰かに任せてもいい。しかしスクラップし、分類保管する作業の間に、色…

言葉の芝目

ゴルフのグリーンに芝目があるように、日々使っている言葉にも芝目がある。一見真っ平らに見えてもそこには凹凸があり、起伏があり、襞(ひだ)がある。「気が向いたら返事を下さい」 「無理なら遠慮せず言って下さい」 「どうもありがとう」同じことを言わ…

名前を付けて保存

現実は捕らえどころがない。それでも捕らえないことには話にならないのでとりあえず恣意的にでも何とか名前をつけて固定化しようとする。例えば、名前をつけることで流れゆく現実の一部を手元に置いておくことができる。たいていのアプリケーションにある「…

モノは要らない

300円で買える雑誌を300円で配信しても誰も買わない。(携帯向けコンテンツ配信企業役員)人がお金を払う動機の1つに所有欲がある。本屋でパソコン雑誌を立ち読みしてもお金を出してその雑誌を買わなければ自分のモノにはならない。でも雑誌という紙束ではな…

整形と捨象の値段

共働き夫婦の場合、睡眠や食事など「生理的生活時間」に約10時間が必要だ。通勤時間も含めた「収入労働時間」は、夫が約11時間30分、妻が約8時間30分。調理や掃除など「家事的生活時間」は夫が約30分、妻が3時 間30分。夫も妻もこれらの時間の合計が約22時間…

不完全な現実

情報社会は、コピーとシミュレーションの世界を基部とします。しかし、誤解してはならないのは、人間に独特の世界とは、観念の世界であり、どのように表現しようと、やはり、コピーとシミュレーションの世界なのです。人間は、この世界を拡大充実させること…

模倣とは

自分で創り出すのではなく、すでにあるものをまねならうこと。他者と類似あるいは同一の行動をとること。幼児の学習過程、社会的流行、さらには高度の文化活動など、人類の文化的・社会的なものにおいて重要な意義をもつ。(『広辞苑』)EE JUMP(イーイー …

気づいてからでは遅いことはよくある

相手は今の自分を見てあれこれ判断するが、今の自分は今の努力ではどうにもならない。 今の自分は過去の努力に依っていて、今の努力は未来の自分にしか効かない。 同様に、今の手抜きも未来の自分に転送される。例えば、自分の仕事で手を抜いたときに誰にも…