模倣とは

自分で創り出すのではなく、すでにあるものをまねならうこと。他者と類似あるいは同一の行動をとること。幼児の学習過程、社会的流行、さらには高度の文化活動など、人類の文化的・社会的なものにおいて重要な意義をもつ。(『広辞苑』)
EE JUMP(イーイー ジャンプ;つんくプロデュースの2人組のユニット)の3枚目のシングル“おっととっと夏だぜ!”。
歌番組でのパフォーマンスは盛り沢山。

着ている黒装束を冒頭で素速く脱ぎ捨てる、歌のわずかの合間に自分たちのマイクをバックダンサーの1人に預けておいて後からステップの流れの中でそれぞれがバックダンサーと交差するタイミングで回収、静物となったバックダンサーが動き回るEEJUMPとの対照を表現、ユウキが歌うパートの間にソニンが後方でアクロバティックな宙返りを決める。これに詞とメロディーと照明とカメラワークと吹き出す花火とサンバカーニバルと祭のハッピ姿と水着とが複雑に絡み合って独特の世界を作り出す(見たことがない人には正しくイメージが伝わらない・・・)。

1つ1つの世界は既知であっても、それぞれの特徴的な部分を切り取ってきて組み合わせるとそこに新しい世界が現出する。あたかも最初から1枚の完成された絵があったかのように。

模倣とは分解して再び元の構造に組み立て直すこと。分解した後、別の部品を加えたり同じ部品でも組み方を変えるとオリジナルと呼ばれるものができあがる。元の部品をたくさん使うと、オリジナリティーは低下する。もちろん元の部品だけしか使わなくても、組み方次第でまったく別のものになることもある。

そういえばリブロックという知育玩具で遊んでいたことを思い出す。