約束を忘れないようにするには?

はじめに自分との約束が破られる。他人との約束であっても、その人との約束を守るのだ、という自分との約束が常に先にある。

約束を忘れるのは、約束の「保管場所」が決まっていないからで、まずはそれを決める必要がある。それは手帳でもPDAでもパソコンのスケジューラでも何でもいい。とにかく1つに決める。

ここで重要なことは、その「保管場所」が常に自分の目に付く場所であること。約束の期限が近づくと向こうから知らせてもらえればなお良い。このような条件を満たす「保管場所」を手に入れるには秘書を雇う必要がありそうだが、その代用となるツールがある。

それは、メーラー。メールはまず「受信箱」にやってくる。自分で自分宛てにメールを送っても他人からのメールと同じように「受信箱」にやってくる。この特徴(と言うほどのことでもないが)を利用して、誰かと約束をしたり、自分で「これをやろう」と決めたり(=自分との約束)したら、すぐさまその場で自分宛てにメールをしたためる(メーラーによっては、特定の日付を指定して、その日になると受信箱にそのメールを届けてくれるリマインダー機能を持つものもある)。

「ポケット一つの法則」を提唱する経済学者がいたが、ポケットよりも前に入口そのものを一つにする。情報はそこからしか入ってこない。そこになければ他にはない、という状況を作る。自分に関わる約束はすべて「受信箱」に入っている、という安心感は何ものにも替えがたい。

たとえ頭の外に追いやっていても、たぐり寄せられるようにしておけば忘れない。


自動振り分けか、手動振り分けか?
思い出すということ
復習を促してもらう