朝の1時間

朝10時出社の契約で仕事をしている。
かつては朝9時出社だったが、もはやそんな過酷な生活には戻れない。

9時にオフィスにいるということは、仮に通勤に1時間(ドア2ドア)かかるとしても、洗顔や身支度に30分として、遅くとも7:30には起きないといけない。それでも9時ギリギリではいかにもまずいので、7時過ぎには起きることになる。

そうなると夜は午前1時頃にはベッドの中へ。

これが、10時出社となると一変する。起きる時間はちょうど1時間シフトして8時過ぎ。NHKの朝の連続ドラマを横目に朝食、洗顔などを済ませて家を出る。ラッシュアワーの終わった電車に乗り込む。精神的なゆとりが違う。

就寝時間は、シフトした分だけ1時間後ろにずれて午前2時過ぎになるはず、だが、実際にはいつも3時か4時になる。真夜中の静寂を破る「ゴトン」という朝刊が届く音はなじみ深い。

出社時間が何時であろうと朝型の生活は不可能ではないはず。早起きしたときの爽快さや気持ちの良さを知らないわけではない。

それでもついつい夜半(よわ)に込んでしまう。起きてしまったら戻れないが、起きる前なら先に進める、と思っているからかも知れない。

ところで、「早起きは三文の徳」に当たる英語のことわざに "The early bird catches the worm." がある。

早起きした鳥はエサの虫を捕まえられる、というものだが、まぁ、鳥としてはよい。なまじ早起きしたばっかりに捕まってしまった虫の立場はどうなるのだろうか?


起きてしまったら戻れない。